ヨーロッパのファッション文化とは?

ヨーロッパと日本。国が違うとファッションの捉え方も大きく異なります。 ここでは、ヨーロッパのファッション文化を紐解き、日本との違いなどを紹介します。

スーツをファッションとして広めたのは、
イタリア。

日本ではスーツといえば主にビジネスの際に着用するものと考えられ、ビジネスマンたちの「ユニフォーム」のような位置付けにあるかと思います。しかし、イタリアではスーツはあくまでもファッションのひとつ。Tシャツを着るように、その日の気分に合わせてスーツの柄を考えて着用します。それもそのはず、スーツをファッションとして広めたのはイタリアだから。スーツをビジネスマンが着るものと考えるのは、もしかすると日本だけなのかもしれません。

生地の価格は、
繊維の細さで決まる。

スーツ生地の価格は、生地のもととなる繊維の細さで変わります。繊維が細くなればなるほど、高級な生地となり、高価なスーツとして市場で取引されます。繊維の細さはスーツのタグに「SUPER表示」として刻まれ、この数字が高いと、細い繊維を使用している高価な生地ということになります。

ヨーロッパファッションのトリビア

スーツにおける日本の感性は、
海外ではウケない!?

日本のスーツでいえば、色はブラック、ネイビー、グレーがスタンダートだと思います。しかし、これからの色は海外では全く人気がありません。特にヨーロッパでは、ブラウンやグリーンなどが主流で、日本とは逆です。日本では好まれるストライプ柄もヨーロッパではあまり好まれず、チェックなどが人気。また、光沢など素材のディテールにこだわりが強く、日本とは大きく異なります。

イタリア人はスーツに
フィットする体型をつくる?!

日本では機能面に優れたスーツが多く、最近ではストレッチ素材で動きやすさを重視したものも人気です。ヨーロッパのスーツは、機能面よりファッション重視。配色や柄、スタイルなどを重視するため、機能面では日本より劣ります。スーツをファッションとして捉えているかどうかの違いが影響しているからだと考えられますが、イタリア人はスーツにあわせて体型づくりを行うとまで言われています。

世界全体が「オーガニック」に。
ファッションにも波及。

プラスチックのストローが廃止されるなど、世界全体にオーガニック主義になりつつあります。ファッション業界もその波は着実に押し寄せており、ヨーロッパのスーツ生地でもオーガニック素材が採用され始めています。ウールの場合、同じ羊でも餌など飼育方法がナチュラル志向になり、染料も天然由来の塗料を使用。オーガニックを追求していくと色のバリエーションが減ると危惧されていますが、日本にもその波は確実にくると言われています。

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